てきとーなブログ

てきとーに書き綴ります。なので、正しいかは責任を負えません。

バケモノの子を見て(ネタバレあり)

はじめにネタバレあり&素人の勝手な感想です。

概要

 細田守監督による長編アニメーション作品で、バケモノの世界を舞台に主人公の蓮(九太)とバケモノの熊徹の師匠と弟子(父子)の絆を描いた作品。

感想

 ストーリー全体として納得いかない点はなく良くできた映画だと思った。 ただ、完成度が高い分ストーリーの展開が前の出来事(フラグ)から予想できてしまったのと、ありきたりな物語になってしまって平凡な物語になってしまているなとも思った。 最後、人間の闇に打ち勝って終わりとなるのだけれども、闇と共存するみたいな展開もよかったかも知れない。 ただ、本作は人間界に居場所がなくなって闇を抱えた少年がバケモノと出会って、最後には闇に打ち勝ち社会復帰するという「ひきこもり社会復帰応援」映画だと思っているので そういった意味ではハッピーエンドで良かったのかもと思った。

楓ちゃんの存在

 ヒロインの楓ちゃんはさまやかなロマンスや青春のサブストーリーとして色々なところで言われているが、私の感想としてはロマンスや青春以外にも色々と役割があったと思う。 一番の役割は主人公の蓮(九太)に人間としての常識や知識を教える、つまり「人間とはなにか」を教えるというものがある。 これは、バケモノ界で暮らしていた蓮に再び人間界に興味を持たせ、結果としてもっと色々と勉強したいと思わせた。 他にも、メルヴィルの「白鯨」を通じて人間の闇について蓮に教えることもした。その結果として蓮は人間は誰しもが闇を抱えること、船長⇔鯨と蓮⇔一郎彦の対比、つまり蓮は もしかしたら一郎彦のように闇に飲まれるかもしれないと自覚させた。

 ほかにも、熊徹に刀を刺した一郎彦に対して復讐しようとした時に、チコ(ねずみっぽいやつでお母さんの生まれ変わり?)が止めに入る⇒楓からもらったお守りと画面が移るが このシーンから楓は亡くなった母親の代わり(もしくは母親を継ぐ存在(未来の奥さんかもと思わせる?))としていたのかもと思った。その根拠として最後、蓮が人間界に帰って本物のお父さんと 暮らしているときにチコはいなくなっていたと思う。つまり、闇に打ち勝って成長してもう必要なくなったからいなくなったと考えられる。

 そんなんで、楓ちゃんはヒロインとしてお母さんとしての2面的な役割を果たしていたのだろう。 つまり、バケモノの子は単純に主人公とバケモノの熊徹の父子関係だけでなく母子も関係する物語なのだろう。

どうでもいいけどあと、楓ちゃんは広瀬すずの声がマッチしていたしかわいい。

www.bakemono-no-ko.jp